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2023/07/24

適切なデータ活用で、より良い未来をつくる(前編)|データアナリスト座談会 vol.2

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データ量の増加や個人情報保護法の改正など、デジタルマーケティングは大きな変革の時を迎えています。そんな中、個人のプライバシー保護と企業のマーケティングニーズを両立させるデータ基盤として、注目を集めているのが「データクリーンルーム」であり、そのデータクリーンルームをはじめとして、さまざまなデータプラットフォームを活用したデータ&デジタルマーケティングを推進する役割の1つが「データアナリスト」です。

このデータアナリストの重要性は高まる一方となっています。そこでTransformation SHOWCASEでは、今注目の職種となっているデータアナリストのリアルをお伝えするために、電通グループで活躍するデータアナリストたちを集めた座談会を3回にわたって実施しました。本記事はその第2弾。(第1弾はこちら

「データアナリスト座談会」第2弾では、株式会社 電通 榑林花野氏、田中慧理奈氏、馬容容氏、株式会社電通デジタル 永井明日美氏の4名に集まってもらい、この仕事の魅力や面白さを語ってもらいました。前編では、これまでの業務や経歴などを聞きました。

榑林 花野:2018年より電通にキャリア採用にて入社し、データ・テクノロジーセンター(以下、DTC)にてデータクリーンルームをはじめとするデータソリューションの開発・利活用を推進。
田中 慧理奈:2021年電通入社。新卒でDTCに配属され、SNS系データクリーンルームやスマート家電データを活用したソリューション開発などに従事。
馬 容容:2017年電通入社。新任配属と共に電通デジタルに出向。主に運用型広告のコンサルティングなどを担当し、近年はCRM領域におけるLINEの利活用を通したCRMのサポート、データクリーンルームを活用したソリューション開発に従事。2023年4月に電通に帰任。
永井 明日美:2022年電通デジタル入社。多数のデータクリーンルームを活用したマーケティングの統合戦略の立案に従事。

クライアントとともに、データを起点としたマーケティングを考える

Q.皆さんは、もともとデータアナリスト志望だったのでしょうか。学生時代の経歴や、志望していた職種についてお聞かせください。

榑林:私はデジタル広告中心とするメディアレップに入社し、サイトアクセスツールをはじめとするソリューションを取り扱う部署に配属されました。それ以来、データソリューション領域を担当し、電通に入社してからもデジタル広告の領域にて効果計測ツール・データソリューションを利用してさまざまな効果検証分析を行ってきました。
株式会社 電通 榑林 花野氏
永井:私は大学・大学院の頃に数理モデルを専攻し、ECサイトを運営するベンチャー企業でデータ分析系のインターンを経験してきました。大学院生時代、データアナリストを目指して就職活動をしましたが、当時は募集が少なく狭き門でした。そんな中、エンジニアやIT人材に特化した「サポーターズ」の就活イベントで、電通デジタルの方とお話させていただく機会がありました。お話を聞いて、私のやりたいことと受け入れてくださる環境がうまくマッチしていると思い、入社に至りました。
馬:私は大学時代、マーケティングを専攻していました。ゼミでは企業の方から「このプロダクトの売り上げを上げたい」といった課題をいただき、解決策を考えることもありました。ですから入社時は、営業や戦略プランニングなど、クライアントさまに近いところで仕事をしたいと思っていました。

ですが、初任配属でいきなり電通デジタルに出向することに。デジタルの知識はまったくなく、入社したばかりの頃はタイピングゲームでキーボード入力を練習するレベルでしたから、これは困ったなと思いました。ただ、配属先が素晴らしいチームで、トレーナーの方やゼネラルマネージャーが毎日みっちり指導してくださいました。もちろん、デジタルマーケティングの基礎知識やビジネススキルについてもたくさん教えていただきましたが、それだけでなく、日々の仕事の中で「それは親に誇れる仕事なのか」という問いを頻繁に投げかけてくださったりして、仕事をする上でのマインド・考え方もたくさん学ばせていただきました。この時の教えは仕事をする上でのモットーになっています。
田中:私も大学時代は法学部で、デジタルとはほとんど関係ない領域を学んでいました。ですが、在学中からサービス開発をしたいという思いがあり、趣味程度ですがノーコードサービスを使ってWebサイトやアプリを作っていました。その経験の中で、サービス開発を行うためにはもっとデジタルやテクノロジーに関するスキルを身に着ける必要があると感じていました。とはいえ、システムエンジニアが自分に務まるか不安だったので、就活ではITコンサルティング企業を受けていました。中でも電通は、仕事の領域が広く、選択肢が多そうだなと思いました。
株式会社 電通 田中 慧理奈氏

データ分析からソリューション設計まで幅広く対応

Q.データアナリストの道を追求していくと、IT企業などで働く方が親和性が高いのでは、という考え方もあるでしょう。その中で、今は電通グループで働いていますが、そこにどんな魅力を感じていますか?

榑林:いろいろな領域にチャレンジできるのが魅力ですよね。クライアントさまの業種も多岐にわたりますし、幅広いデータを扱うことができるという点で、恵まれた環境だと感じます。
永井:学生時代に一緒にデータアナリストを目指していた仲間たちの多くは、大学院修了後に研究職に就いています。もちろん、研究の道も興味深いと思いましたが、私はもっとビジネス寄りの仕事がしたいと思っていました。そういうモチベーションの人には、フィットする環境だと思います。
株式会社電通デジタル 永井 明日美氏
田中:私は入社後に1から勉強させていただき、基本的なSQL(データベースを管理・操作するためのプログラミング言語)やデータ統計などはできるようになりました。さらに、データ分析だけでなくて、クライアントさまから課題について直接お話を伺い、自分たちでソリューション設計までできるところに魅力を感じています。
馬:私はもともとマーケティング志望でデジタルには疎かったのですが、今ではこの仕事の面白さを感じています。電通デジタルに出向していた時には、データを使ったソリューションの開発とそれを通したクライアントさまの課題解決に従事しておりましたが、その際、データを使えば広告領域だけでなく、コマース、CRM(顧客関係管理)など幅広い領域の課題解決のお手伝いができることに気が付きました。データはさまざまな領域を横断して活用できるものですし、データを起点にクライアントさまをサポートできます。エンジニアやアナリストとクライアントさまの間に立ち、一緒に価値あるソリューションをつくり上げていくことにやりがいを感じています。
株式会社 電通 馬 容容氏

 


 

今ではデータアナリストとして活躍している人たちも、そのバックグラウンドは多様です。学生時代に既にデータサイエンスの専門教育を受けている人もいれば、文系出身ながらも、データとビジネスを結び付け、現在の業務に生かしている人もおり、その業務領域も多岐にわたっています。後編では、これまで手掛けてきた中で印象深い仕事、今後チャレンジしたい領域について聞きます。

電通グループでは、データを活用したマーケティング施策の提案、ソリューション開発などクライアントさまのニーズに幅広く応えています。データの分析・利活用にお悩みでしたら、ぜひCONTACTからお問い合わせください。

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株式会社電通デジタル 株式会社 電通

※引用されたデータや状況、人物の所属・役職等は本記事執筆当時のものです。

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