広告やPRに代表されるコミュニケーション活動は、企業の成長のために重要なファクターです。しかし、特にテレビCMなどのマス広告はコストも大きく、ハードルが高いと感じている企業も多いのではないでしょうか。あるいは、いろいろコミュニケーションに取り組んではいるけれど、スタッフも手薄で経験も浅く、やっていることに確信が持てない、という企業もあるでしょう。そのように、「初めて本格的に広告コミュニケーションに取り組もうとしているが、どこから始めたらいいか分からない」「実施している施策はあるものの、今のやり方が正しいのか自信がない」といった悩みにお応えするのが、株式会社電通ランウェイが展開している「ウリアゲガンバ」というソリューションサービスです。
本記事では、電通ランウェイで「ウリアゲガンバ」を担当している木部亮平氏にインタビュー。サービスのメリットや今後の展望などについて話を聞きました。コミュニケーション活動の「入り口」に立っているビジネスパーソンに、参考にしていただきたいと思います。
メディアを軸に、広告全般の相談を受ける「よろず屋」のような会社

Q.まず最初に伺いたいのですが、木部さんが所属する電通ランウェイとは、どのような会社なのでしょうか?
会社の規模はそれほど大きくないのですが、その分、1人の担当者が営業やプランニング、メディアバイイング、CM制作やイベントなどを一気通貫で対応しますので、迅速かつクライアントさまに寄り添った対応ができるのが強みだと思います。
Q.その中で木部さんは、どのようなお仕事をしているのですか?
広告コミュニケーション活動の新たな相談窓口、「ウリアゲガンバ」
Q.木部さんが関わっている「ウリアゲガンバ」とは、どのようなサービスなのでしょうか?
例えば、「テレビCMを打ちたい」と興味を持っても、経験がない企業さまにとっては「どこに相談すればいいのか」「予算は幾らぐらいなのか」など疑問や不安が多いと思います。放送枠の買い方など、複雑な仕組みもあるので、手を出しにくいと感じるところもあるかもしれません。
そこで、「ウリアゲガンバ」では、あまりマス広告にタッチしてこなかったクライアントさまに対して、簡単かつ低予算でCMを作って放送するプランをご提案したり、どんな広告戦略を立てるべきか検討中のクライアントさまに対して、コンサルタントが対応したりと、間口を大きく広げたメニューをご提供しています。
中には電通のグループのネットワークを活用したプランも。例えば、「気軽に宣伝部長」と題したプランは、マーケティングや広告の専門家がいない企業さまなどに、経験豊富な広告業界のエキスパートをご紹介して、課題解決をサポートするものです。これはニューホライゾンコレクティブ合同会社と一緒に作っているサービスです。
また、「ウリアゲガンバ」のメディアサイトではマス広告を検討する際の参考情報を提供するコラム記事や、エリアや予算によってCMがどのくらい届くかをシミュレーションできる「テレビCM出稿シミュレーター」、広告にまつわる専門用語を解説する「広告用語辞典」など、無料で気軽に触れていただけるコンテンツもご用意しています。
やはり、これまでマス広告に出稿したことがないとか、あまり経験がないというような企業さまからすると、当社に「テレビCMを打ちたい」と相談するのも敷居が高いと感じられているかもしれませんし、そもそも「どこに相談したらいいかも分からない」というケースもあるでしょう。どんな企業さまでも、気軽に相談できる門戸の広い窓口をつくりたかったというのも、「ウリアゲガンバ」をスタートした理由の1つです。
「ウリアゲガンバ」を入り口に、さまざまな課題と向き合う
Q.多くの競合他社のサービスがあると思いますが、それらと比較して、「ウリアゲガンバ」の良さや魅力となるポイントはどのようなものでしょうか?
テレビCMに特化した競合サービスはいくつか存在していますが、当社はテレビだけでなく、メディアを中心としたマルチタスクを強みとしています。課題に応じて、デジタル媒体や紙媒体もご提案しますし、そのクリエーティブはもちろん、イベントに至るまでメディア以外の領域についても提案・実施が可能です。まずはマス広告コミュニケーション全般を検討しているクライアントさまに寄り添って、その課題を踏まえながら、状況に応じて幅広い提案・実施ができるというのが特長だと考えています。
「ウリアゲガンバ」の個別のサービスに興味を持たれたら、それをきっかけに気軽にご相談いただきたいですね。もちろん個別のサービス自体が課題解決のお役に立てれば幸いですが、その企業さまが置かれている状況によっては、本当にご提供すべきソリューションは異なるかもしれませんし、もっと幅広いサポートができるかもしれません。そのようにして、企業さまの課題と向き合い、最適解をご提案していく。それが私たちのスタイルです。
例えば、ある地方の牧場の方から、「100万円しか予算がないのだけれど相談したい」というご相談を頂いたこともありました。その際は、予算内でできることとして、PRやWebサイトのご提案をしました。規模や業種問わず、「まずは相談してみよう」と気軽にご活用いただきたいと思っています。

Q.「ウリアゲガンバ」を入り口としながらも、クライアントさまの多様な課題に寄り添うためには、当然ながら相応の能力や経験が必要になります。そういった点で、電通ランウェイの人材にはどのような特徴がありますか。
Q.実際にどのようなお問い合わせ、ご相談が多いのでしょうか?
一方で、最近増えてきたと感じているのが、既に積極的な広告コミュニケーションを展開しているような企業さまからのご相談です。「今やっている広告コミュニケーション活動が、本当に正しいのかどうか分からないが、社内に専門家がいないので客観的にアドバイスをしてほしい」というご相談をいただくケースが多くなってきました。医療におけるセカンド・オピニオンではないですが、現状の活動の見直しや客観的評価という観点でも、「ウリアゲガンバ」は相談しやすい入り口になっているのではないでしょうか。新しい提案を求めて競合コンペを行うとしても、実施する側も手間が掛かりますし、場合によってはコストも多くかかるでしょう。「自社の広告コミュニケーションが最適かどうか、新しい視点で検証したい」というようなニーズにもクイックにお応えできると思っています。
トライ&エラーを繰り返し、喜ばれるサービスへと進化させる
Q.今後は「ウリアゲガンバ」をどのように進化させて、より良いサービスにしていこうと考えていますか?
まだスタートしたばかりなので、トライ&エラーを繰り返して、クライアントさまにもっと喜んでいただけるサービスを追求していきます。ソリューションのベースメントはしっかりと固めつつ、クライアントさまに合わせたカスタマイズができることが「ウリアゲガンバ」の利点でもありますから、さまざまなご意見をいただきながら、より良いソリューションへと進化させ、これからも、クライアントさまの課題に寄り添っていきたいと思っています。
中小企業や、広告の専任者がいない企業にとっては、ハードルの高かったテレビCMなどのマス広告。そんな企業にとっては、「ウリアゲガンバ」は、気軽な相談窓口として機能するでしょう。一方で、既に取り組んでいる活動の「見直し」「検証」を行うという点でも利用価値がありそうです。広告コミュニケーション活動について幅広く情報を集めるための気軽な接点として、活用してみてはいかがでしょうか。
テレビCMを初めて作るなど、最初の一歩を踏み出す時には、さまざまな不安や課題がつきものです。プロフェッショナルのアイデアや知見を生かして、商品やサービスを世の中にPRしたいと考えている方は、ぜひ一度、CONTACTよりお問い合わせください。