そんなPinterestをビジネスに活用する動きが加速しています。2022年6月から日本国内でPinterestの広告事業がスタート。そして、今年2023年5月からは株式会社電通デジタルがPinterestとECをつなぐソリューション「Pinterest for ソーシャルコマース」の提供を始めました。広告とソーシャルコマース、2つのソリューションについて、プロジェクトメンバーである電通デジタルの鈴木登偉氏、青木颯太氏、宮城拓実氏にインタビューした前編では、Pinterestの独自性、「Pinterest for ソーシャルコマース」の開発経緯や特徴について語っていただきます。
Q.それでは、電通デジタルが提供を始めた「Pinterest for ソーシャルコマース」というソリューションについて説明をお願いします。
鈴木:「Pinterest for ソーシャルコマース」は、PinterestとECを横断したマーケティングを支援するサービスです。企業さまのPinterestアカウントの運用支援だけでなく、認知獲得からECサイトやオウンドサイトと連携した購買促進、分析までをワンストップで提供します。
特徴は、やはりECにひも付いていることです。Pinterestは1つひとつの投稿から外部サイトへシームレスに遷移することができます。「Pinterest for ソーシャルコマース」では、どれくらいのユーザーがPinterest経由で外部サイトにアクセスし、遷移先でどのような行動を取ったのかまで分析できます。プラットフォームを横断したユーザーの動きは見えにくいのですが、このサービスではPinterestから商品購買につなげる機能だけでなく、実際どれだけ購買に寄与したかを分析し、顧客理解を深めることができます。
宮城:まだβ版ですが、「Pinterest for ソーシャルコマース」では遷移先での購入数などコンバージョンポイントを3つ設定し、数値を管理することができます。ソーシャルメディアの運用は効果測定が難しいのですが、「Pinterest for ソーシャルコマース」ではセールスに結び付いた数字を示すことができるので、その点でもメリットを感じていただけると思います。
6年間ソーシャルメディアやインフルエンサーを活用したコミュニケーション企画に従事。また、2020年から2年にわたり、日本を代表するキャラクターIPを扱ってゲーム・玩具などを展開する大企業のファンベースマーケティングを支援。その後、2022年株式会社電通デジタル入社。現在は、自動車、飲料、衛生用品、不動産など多岐にわたるクライアントのコミュニケーションプランニング、クリエーティブディレクション、運用マネジメントに従事。2023年に、Pinterestを活用したソリューション、“Pinterest for ソーシャルコマース”を開発。