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2022/04/06

DX推進のカギは「人材・組織戦略」。大企業ならではの外注でも採用でもないDXチームのつくり方(後編)

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DXを推進しなければならないのは分かっているが、どう進めたら良いのかわからない、あるいは、円滑に進めるのが難しい、という声が聞こえる昨今。本記事では、DX推進における大きな課題の1つ「人材・組織戦略」について、企業のDXプロジェクト進行において多数の実績をもつ株式会社GNUSの文分邦彦氏に解説いただきます。GNUSでは、米国のスタートアップ企業Gigster社との連携のもと、多数のDXフリーランス人材をネットワーク化。課題に応じた柔軟なチーム編成を実現することで、多くのDX案件を成功に導いてきた経験をお持ちです。

前編では、DX推進におけるリソースに関する2つの課題のうち、「リソース不足」という課題についてひもとき、実際に必要になる人材についてご紹介しました。本稿では、後編として、必要なリソースがクリアになった後の2つ目の課題として、「どうやって足りないリソースを補っていくか」を考えていきます。

>>前編はこちら

これからのDXチームづくりはハイブリッド型に

先述の米国のスタートアップ企業Gigster社ですが、この会社が抱えているクライアントの中には、Google社やIBM社などがいます。通常ほとんどの機能は自分たちでつくれるものの、新しいサービスをつくる際、すぐにリソースを集めてチームを編成することが採用では難しいからです。世界的なIT企業でも完全には内製していないので、チームをつくる時に内製するのがベストな答えとは限らないのです。

チームを内製していくかどうか考える際、2つの軸があります。1つは、内製化のスピードです。すぐに内製化したいのか、それとも数カ月から数年のスパンなのか。もう1つが内製するリソースの数です。チーム全体なのか、それとも部分的になのか。もし内製を早く、そして巨大なチームを作ろうとする場合はM&Aを行う企業もあります。ディレクション人材に関しては内製化するのが望ましいですが、実際には時間がかかってしまうことになります。採用しようとしても、誰を採るかということも重要になり、スタートアップでもCTO を採用するのに1 〜2 年かかる場合があります。このため、内製化は採用や育成という点から長期の視点が必要になります。

内製と外注のハイブリッド

効果的なチーム編成については、内製と外注を組み合わせ、段階的に内製化の割合を高めていくのが1つの方法ではないかと思います。しかし、DX人材を採用しようとすると、そもそもDX人材がどういう条件だと来てくれるのかが分からないため、なかなか採用できなかったりします。そして、結局DX人材がいないという負のスパイラルに入ってしまいます。

ここを打破していくには、外部のパワーが必要で、ある程度のレベルでゲームをプレーしている人たちと一緒にシャドーする(成功モデルなどの真似をしながら、必要な役割やフォーメーションを理解すること)ことです。外部のメンバーと一緒にプロジェクトをやっていくことで、DX人材が求めるものを理解し、自社にとって必要な人材を見極め、採用のループをつくり始めることができます。そして、結果的にDX人材を受け入れる環境が整い、内製化を進めることができます。

DXを加速させるチームづくりの第一歩とは

「DXのチームは内製と外注のハイブリッド型が有効であると分かったが、具体的にとのように始めればいいか分からない」。そのような方に、GNUSはさまざまなサポートをご意用しています。GNUSは米国スタートアップ企業Gigster社と連携して、DXのチームづくりやプロジェクト進行をサポートしています。

大きな特徴は、優秀なフリーランスが多数在籍している、審査制のネットワーク。外資系IT企業出身などさまざまなバックグラウンドを持ったフリーランスが在籍しており、DXを成功に導くフレキシブルでベストなチームをつくり上げることが可能です。トップレベルのテック・タレントに、どこからでもアクセスできるとしたら。審査制のGNUSネットワークにはあらゆるロールの経験豊富なフリーランス人材が所属し、その規模は常に拡大しています。

また、アジャイル進行の最大のチャレンジは柔軟なチーミングです。GNUSは、フェーズに応じプロジェクトの内容や状況に応じて専門性を持ったHQ/NWメンバーから最適なチームを組成することで、構想からプロダクト開発・運用までアジャイルな推進を実現します。

GNUSはこのような課題に対するソリューションを提供します

ここまで、DX推進のカギとなる「人材・組織戦略」について、リソース面での2つの課題、リソース不足とそのリソースの補い方について解説してきました。GNUSでは、先述の特徴を武器に、以下のような課題感をお持ちの企業に対してソリューションを提供することが可能です。

  1. オープンイノベーションや社内ステージゲートに取り組みながらも成果を出すことに課題感を持っている
  2. DX人材の採用に限界があり外部の会社を頼りたいが、すべてのメンバーにビジネスを理解してほしいし、多重構造は避けたい
  3. 新規事業の創出がミッションだが漠然と飛び地を求めてしまい、自社事業としての具体が描けない
  4. 事業構想の解像度を上げて実行のステップへと推進したい
  5. 既存のIT資産では、顧客接点の改善対応スピードに不安がある
  6. 特定の技術要素や業界特有のレギュレーションに対応できる人材が不足している
  7. プロダクト改善を実施しているがクオリティや拡張性、スピード感やリソース不足に課題を抱えている

 

このようなお悩みを抱えていらっしゃる場合は、ぜひとも一度私たちにご相談ください。適切なリソースを確保しつつ、柔軟なチーミングによって、DXを加速させるチームづくりをサポートさせていただきます。

>>前編はこちら

※本稿は、「GNUS Agile Report 大企業ならではの外注でも採用でもないDXチームのつくり方」(2021年11月) を一部加筆・修正し、掲載しております。

この記事の企業サイトを見る
株式会社GNUS

※引用されたデータや状況、人物の所属・役職等は本記事執筆当時のものです。

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