過剰さからの脱却。注目のファッショントレンド「Quiet Luxury」
Quiet Luxury
シーズンごとにトレンドが目まぐるしく変化するファッション業界。2023年秋冬に大きな潮流となったのが「Quiet Luxury(クワイエット・ラグジュアリー)」です。「静かなぜいたく」という言葉が示すように、ハイブランドであることを主張するような目立ったロゴや派手なデザインをそぎ落とした、シンプルかつ上質なファッションを指します。米国のテレビドラマをきっかけに人気に火が付いたとされ、その影響はハイブランドだけでなく、ファストファッションにまで及んでいます。「自分にとって心地良い服を長く愛用する」というサステナビリティの意識とも相まって、大きなムーブメントへと発展。一過性のトレンドで終わることなく、インテリアや家電、ノベルティグッズなど、その他の業界にも波及する可能性を秘めています。ファッション業界以外の方も企画・マーケティングのヒントにしてみてはいかがでしょうか。
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2025年のライフスタイルを予測!『「ありたい、ちょっと先の未来」調査』で見えてきた、「新感覚層」が生み出すトレンド(前編) サステナブル社会に向けた新規事業開発を支援。「Sustainable Future Design プログラム」が作る未来志向の事業(前編)医療における活用に期待。ビッグデータ「リアルワールドデータ」とは
リアルワールドデータ
AIをはじめとした最新のデジタル技術との相性も良く、注目度が高まっているのが「リアルワールドデータ」です。医療に関わるビッグデータの総称で、レセプトデータ(診療報酬明細書)や電子カルテデータのほか、ウェアラブルデバイスから取得されるデータなどが含まれます。個人のプライバシーに関わる情報であることから、従来は公的機関の利用にとどめられていましたが、最近は民間のサービスへの活用も可能に。製薬会社の新薬開発や医療機関における医療の質向上などに役立てられています。「リアルワールドデータ」はあくまで日常診療において収集されたデータであり、臨床試験で得られるデータほどの正確性はないものの、多様な背景を持つ患者のデータを膨大に収集できる点がメリットです。ヘルスケア業界や食品・保険などの周辺分野まで、幅広い業界での活用が期待されています。
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デジタルヘルスケア×D2Cモデルが切り開く未来とは?個人のデータから将来の健康を予測し備える時代へ AIが社員の健康を守る?表情分析AIでリモートワーカーの感情変化を把握。「INNER FACE™」は、人とビジネスの関わり方をどう変えるのか(前編)東京23区でも食料品の入手が困難に?広がる「フードデザート」への懸念
フードデザート
「フードデザート(食の砂漠)」とは、広義には生活環境の悪化により住民が健康的な食生活を維持することが難しくなった地域を指します。欧米では1970年代頃から問題化し、肥満や各種疾患の一因となってきました。一方、日本で問題になっているのは、主に肉や魚、野菜などの生鮮食料品の入手が困難な「買い物難民」が増加しているエリア。過疎化や商店街の衰退、食料品店までのアクセス手段を持たず、社会から孤立した高齢者の増加などが要因で、これまでは地方都市や農漁村を中心とした問題とされてきました。しかし最近は、東京都心にも問題が拡大。大都市ならではの要因としては、地価高騰による食料品店の減少、家族や地域とのつながりの希薄化などがあります。解決策として、マイクロモビリティ(超小型モビリティ)を含む公共交通の充実化、ネット販売などのDX推進などが挙げられています。自社でも可能なアプローチを検討してみてはいかがでしょうか。
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地方創生はSDGsから。高知での取り組み「Kochi SDGs Action」の現在地とこれから(前編) 金融の枠組みを超えて地域産業を振興。九州みらいCreationがつくる地域の未来(前編)プロダクト開発を陰で支えるマーケティング手法「DevRel」とは
DevRel
「DevRel(デブレル)」とは「Developer Relations」の略で、自社の製品やサービスをソフトウェア開発者に使ってもらうために行うマーケティング・PR活動のこと。具体的には、ブログ記事の執筆、ハッカソンへの協賛、コミュニティー活動などが挙げられます。プラットフォーマーやAPI提供企業にとっては、外部の開発者との連携が生命線となるため、特に重要な施策です。実際、一部のSNSはAPIを公開するなどの効果的な「DevRel」でユーザー数を大きく伸ばしました。開発者向けの競合製品の増加、通常の広告コンテンツではターゲットに届きづらいといった課題感を背景に、近年注目度が上昇しつつあります。例えば、検索からもリーチしやすく、自社を深く知ってもらえる開発者ブログは、開発者の採用に役立つことも期待されています。そうした手法を含めて、自社でも「DevRel」の活用方法を考えてみるのもいいかもしれません。
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社会・環境貢献のその先へ。世界最大規模のテクノロジーショー「CES 2023」レポート(前編) マーケティングデータ分析最前線。マーケティングの精度が上がらない本当の理由とは?(前編)タイパ重視のZ世代から人気。「ショート映画」に隆盛の兆し
ショート映画
スマホでの動画視聴が一般化する中で、タイパを重視するZ世代を中心に人気を集めているのが「ショート映画」です。長くても30分前後に本編部分を収めた短時間構成の映画で、少し前に話題になった「ファスト映画(映画を短く再編集しストーリーを明かす違法動画)」とは異なり、オリジナル制作のため著作権侵害などの問題もありません。時間の制約がある中でよく練られた構成のものが多く、映画界の盛り上げにも一役買うのではないかと期待されています。「ショート映画」というコンテンツ自体は以前から存在し、真新しいものではありませんが、配信サービスやアプリなどを利用して手軽に視聴可能になったことで裾野を広げ、再注目されていると言えるでしょう。Z世代の趣向を理解するにあたり、あらためて頭に入れておきたいキーワードです。
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「そのメディアでしかできないことを」──電通社員が探る、佐久間宣行の考え方(前編) Z世代プランナーが提案するビジネスの壁の乗り越え方(前編)